dai
daiが帰ってきた。
この間までえらく忙しく、ゆっくりしたいと言っていた。
映画を作る仕事って、たいへんみたい。
年末にこんなに早く帰ってくるにはわけがあった。
daiの父さんが手術することになったから。
家族の一大事ってことで、休みを長く取ったらしい。
帰省中の駐車場がわが家。
日曜の午後、daiがやって来て、車を止めた。
品川ナンバーのムラーノ。
さっきまで親父さんと海岸を歩いてきたらしい。
フーバーという名の犬と一緒に。
フーバーはスタンダードシュナウザーの雌で、うちにも何度か来たことがある。
うちの子どもたちはdaiのことが好きで、来てくれるとえらく喜ぶ。
「daiちゃんが来た!」とうれしそうな顔。
遊び相手をしてくれるからね。
しばらくうちで話して、暗くなってからcarlの散歩がてらdaiを家まで歩いて送った。
chuも一緒に。
chuには悪いけど、chuはほったらかしで、歩きながらいろいろ話した。
社会人になって18年、daiは何度か転職した。
大学を卒業してからずっと東京で、自分のやりたいことを求めて。
ぼくなんかには想像できない世界をいろいろ体験してきている。
ぼくと同じ姓の俳優とは友だちで、つらいときに声をかけてもらったりして助かっているという。
「持つべきものは友やなあ」
友だちの存在は大きい。
by omori-sh | 2009-12-28 20:14 | episode