人気ブログランキング | 話題のタグを見る

外出先で その6

その6~ゴールデンレトリバーankoのいるお宅

ここでも、わたくし、仕事しません。
全部歯科衛生士さまにお願いしております。
kimiさまのお口の手入れをしてもらっている間、わたくしは介護をされている奥様と
談笑であります。

「忘れないうちに、言っておきますね、私先生に二つ言っておきたいことがあるんです」
「はい」
「この近所の方が、1ヶ月前に倒れられて、No1hospitalに入院されているんですが、
入れ歯ががたがたで困っておられるみたいなんですが…」
「No1hospitalなら、歯科がないから、往診できますよ」
「じゃあ伝えておきますね。それから、ほかの近所の方が、歯科技工士さんで、
先生が開業される近くにとびきりの歯科技工士の知り合いがいると話してましたよ」
「それはそれは。時期が来たらお願いします」

いつもはベッドに横になられているkimiさまが、今日は車椅子に座っておられます。
すぐそばにankoちゃん。12歳のゴールデン。おばあさん。
すっかり弱ってしまって。それでも余命わずかと宣告を受けてから、結構元気です。
3月いっぱいとか言われていたのに、今日も元気そう。

「ゴールデンウィーク中、母の足が腫れてしまって、TDhospitalの皮膚科に
通っていたんです。そしたら傑作なことがあったんです」
「何があったんですか?」
「前の日に、訪問看護婦さんにガーゼ交換をしていただいて、次の日先生に
みてもらったんです。そしたらその先生ガーゼ交換が苦手で、みてもらう前みたいに
キレイにできなくて。気の毒でした」
「それはありますよね、仕方ないですよ、訪問看護婦さんは経験が豊富ですから…」

「それから、待合室で患者どうしが皮膚科の先生の噂話をしていたんです。
『皮膚科の先生はどんな先生?』って。皮膚科は二人女医さんがいてね。
『火曜日の先生は若くてキレイな先生。金曜日の先生は、50歳くらいでそれなりの先生。
それで私は金曜日にみてもらってるねん』だって」
「患者さんどうしの会話って、おもしろいですよね(汗)」
「おもしろいでしょー」

そりゃ、ぼくも患者だったら、先生のこと、いろいろな角度でみますね。
つまり、そういう目で、自分もみてもらっているということであります。

すっかり話し込んでしまいました。
また来月。

by omori-sh | 2005-05-14 00:58 | episode