途中経過
4月に5年ぶりという記事を書きました。
5年前に治療中断になってしまった患者さんの話。
その方の治療が、だいたい週1回のペースで、いまのところ順調です。
歯科治療、あるいはぼくという歯科医、またもちろんそれだけではなく、
いろいろな要因があるんだと思いますが、
この方に受け入れてもらえるのに、5年という時間が必要だったんでしょうね。
また、当時のぼくでは力不足だったのかもしれません。
技術的にはあんまり変わっていないような気もするのだけど、自分ではわからない…
「もっとはやくここでお世話になっていればよかったです」
なんてお世辞を言って下さる方がいます。
そんなとき、どうお答えしたらいいか、困ってしまいます。
でも、考えようによったら、何年も前に会ってたら、きっと大して感謝してもらえなかった
だろうなあって思います。
今会えたからこそ、大したことしなくても、感謝してもらえるんでしょう。
だって、ほんと、大したことしてないですから。
普通のことしかできませんから。
特別な技術を身につけているわけじゃないんです。
でも、縁があって、つらくて困って悩んでから出会えたから、
普通のことでも喜んでもらえるんじゃないかなあと思います。
「前のところではなかなかよくならなかったのが、ここでなおしてもらったら、
よくなったんです」という場合、
「前のところでなかなかよくならなかった」のがミソなんですね。
そういうとき、ぼくはツイてるなあ、と思いますね。
だから、いま、5年ぶりの患者さんを治療させてもらってますけど、
こうして5年越しで治療できるって、ツイてるなあと思います。
あの方の治療が終わったとき、きっと感慨深いでしょう。
まだまだやることはいっぱいありますが、よくなる予感ありです。
おもしろいですね~
by omori-sh | 2005-06-05 08:55 | create d.c.