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これも何かの縁なのか

本日、午後から学校歯科検診。勤務する診療所のすぐ近くの高校だ。
そういえば、高校の歯科検診に行くんだ、と友達に言ったら、
女子高生にあーんって口開けさせんのかあ、たまらんなあ、というコメントを
もらったことがある。
そんなこと、歯医者になってから考えたこともなかったから、
ああ、素人との観点では、そういう見方もあるんやなあと、笑ったことがある。

そう言われれば、人前で、しかも至近距離で、大口開けて見せるなんて、
まことに恥ずかしい行為である。

それをぼくらは当たり前のこととしてとらえ、ただそこに並ぶ歯を観察し、
虫歯がないか、歯肉の状態はどうか、などと淡々と判定していく。
かなり機械的作業だ。

ぼくら歯科医にとっては当たり前でも、高校生ともなると、
いろいろ考えるだろうなあ。

どうかな、自分が高校生だった頃は。
全然覚えてない。




さて、学校に着いたのは、ジャスト集合時刻。
学校検診の時、小学校でもそうだが、まずぼくらが行くのは、校長室。
高校の場合、応接室が校長室に隣接していて、そこに集まった。

本日、校長先生出張で不在。そこで、あいさつは変わりに教頭先生ということで、
教頭先生、登場。

って、えっ!うそ、マジ?
tabataやん!(高校時代、だいたい先生のこと、呼び捨てやん)
驚きです。全然変わってないし。

ぼくはここの高校には数年前から何回か検診に来ている。
去年、ここに赴任してこられたらしい。
ぼくは去年はこの高校には来てないので、今日、再会。

高校2年の時の担任。英語教師。演劇部顧問。
友達の名前やら、修学旅行の時どんなことがあったとか、ほかの学年の時
担任は誰だったとか。
「授業中、よく先生にはからかわれました」
1年の時、tabataが担任のクラスだったtaeちゃんと、ぼくは2年の時から
つき合っていて、それはtabataも知っていて、授業中、つっこんできやがった。
だからぼくはtabataのことがうっとうしかった。
「taeちゃんと仲がよかった?」
「はいそうです」
「つながりました」
「そうですか、つながりましたか」
「イメージが変わりましたね」
「そうですか」

まあまさか歯科検診にきた歯科医師に自分の教え子がいたとなると、
驚きますわな。

検診が終わって、最後のあいさつにも、tabata教頭、登場。
やりにくかったでしょうな。
18年ぶりか。
ぼくは今ちょうど当時のtabata先生の年頃ということになる。

検診しながらも、ぼくは自分が高校時代の記憶がフラッシュバックされて、
不思議な時間を過ごした。

まさか今日、こんな再会があるなんて、夢にも思わなくて、
「これも縁なのかな」なんて思いながら、いただいた名刺を、まじまじと眺めた。

by omori-sh | 2005-06-09 23:09 | episode