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3歳児健診にて

金曜午後、保健所の3歳児健診へ。
今年度から、出務医の組み合わせが大きく変わって、はじめてご一緒させていただいた先生に挟まれる形になった。
3歳児たちは、どの歯科医に当たるかは、そのときの巡りあわせ。

泣きわめく子もいれば、お利口さんもいる。
いろんな子がいる。
3歳になれば、本気で嫌がられたら、手こずる。

3歳児健診は、神戸市の事業。
行政が行う歯科保健事業といえば、1歳6か月児健診、3歳児健診、妊婦健診、40歳健診がある。
それらと、保育所・学校園での嘱託医としての歯科健診。

ほかにぼくら開業医がお役所の方に関わるのは、生活保護や学校でのケガ、子どもの学校窓口免除くらいかな。
一応、公的な役割をわずかにさせてもらっている。
特に自分の診療所以外の場で歯科医としてこれらの役を担う時には、それなりに気を使うわけだ。

もし苦情があるなら市の担当に届く。
役所の方にとったら、問題発言をしてしまう歯科医ってのはさぞ扱いにくいだろう。
ぼくはどうかな。

今日の3歳児健診でも、3人の歯科医がいて、どの列に当たるかで、歯科医からのコメントに違いがあったことだろう。
とりあえずは、真ん中の列でよかったわ、と思ってもらえてたらな、と思う。
3歳児にとっても、その保護者にとっても、そして担当職員にとっても。

3歳児健診が、子どもたちにとってどれくらい有意義なのかはよくわからない。
子どもによって、違うだろう。
あのときあの歯科医に言われたことがきっかけで、子どもの歯に対する意識が変わった、という出会いもあったかもしれない。

もちろん、そんなことはなかったかもしれない。

今日出会った40人くらいの子どもたちの中で、一人でも、一本でも、むし歯の進行を抑制できていたらと思う。

そういう役割は3歳児健診では期待されてはいないのかもしれないけれど。

今日の3歳児健診では、何となく、そんなことを考えた。

by omori-sh | 2013-11-29 23:05 | episode