ホームラン!
kasuが夏休み前に学校からチケットをもらってきた。
小学生招待入場券(内野自由席)8/12・13・14 オリックスvs千葉ロッテ
スカイマークスタジアムは車だと20分くらいのところにある。
バス電車利用でも40分くらいかな。
kasuがもらってきたチケット1枚で、同伴の大人も1人2000円が1000円になる。
しかも13と14は花火ナイトということで、試合の途中で花火が上がる。
天候があやしく、雨が心配されたけれど、行くことにした。
行きはぼくの母に車で送ってもらった。その車中で、chuが寝てしまった…。
招待入場券の裏面には「夏休み特別企画 ロッテのお菓子セットプレゼント!」とある。
まず特設受付で大人の入場券を購入し、そこでお菓子セットを二つもらった。
やっぱりロッテ戦だったからかな。
帰りのことを考えて、できるだけ改札から近い席にすることに。ということで三塁側。
雨が降ってきそうなので、屋根がかかっているところにしたいから、内野の2階席の上段へ。
高いところから全体を見渡すかたちになる。
プレイボール1時間前に到着。
ここのスタジアムはできたときからメジャーのボールパークのような演出がされているので、試合前もいろいろと催しがある。
その間、chuは熟睡。
プレーボール直前に、雨がけっこう強くなった。
濡れる席のお客さんが屋根の下に移動。ぼくらの席のまわりがにわかににぎやかに。
勝手なもんで、中止になるとはこれっぽちも思わなかった。
ただなんとなく、雨はやむだろうって思ってた。
10分遅れで、試合開始。雨が弱くなった。
そして、chuが起きた!
記憶は車の中で途絶え、目が覚めたらスタジアムの観客席。
見下ろすときれいな緑のグラウンドが広がっているのだ。
寝ぼけてて、なかなか現実を受けとめられないchu。
「なにがなんだかわからない…」というのも無理はない。
とりあえず、もらったお菓子セットを開けて口にして、現実へ。
さて、試合が始まった。久々のプロ野球観戦。
夏の野球場、ビールだ。
球場でのビールって、売り子さんがその場で缶を開けて紙コップに注ぐイメージだったが、生ビールサーバーを背負っていることに感動。
これはいい。
なんだかカッコイイし。
そしてビールも缶ビールよりもおいしい(気がする)。
夏の夜に球場で野球観ながらビール、やってみたかった。
現在3位争いをしているオリックスvs2位確定のロッテという対戦。
パリーグは去年から3位以上でプレーオフだから、オリックスのほうが必死のはず。
去年、ロッテはこの終盤の3位争いで日本ハムに及ばず惜しくもプレーオフ進出を逃した。
パリーグには昔からプレーオフ制があった。
ぼくが子どもの頃、パリーグには前期と後期があって、前期優勝チームと後期優勝チームが日本シリーズ進出をかけたプレーオフを行っていた。
ぼくは、父にプレーオフを観に連れて行ってもらった記憶がある。
近鉄が西本監督で優勝した頃。小学校4年くらいだったかな。
大阪まで父に連れられて行った。
臨場感に感動した。お客さんが歓喜する姿に驚いたかもしれない。
ぼくの父は中日ファンだったから、どうしてパリーグのプレーオフに連れて行ってくれたのかわからない。チケットもダフ屋から買っていたように記憶している。
近鉄が接戦でプレーオフを制して、その年の日本シリーズは広島と対戦した。
広島・江夏が活躍した、あの年だ。
父に連れられて球場に行ったという記憶は、試合の内容や結果よりも深く刻まれている。
父と行ったという事実、そして子どもの頃に行ったという事実は、大きくなってからいくらどんな試合を観に行っても、感じることのできないことだ。
球場に来ると、いつもそういうことを思い出す。
kasuやchuにはどういうふうに映っているんかなあ
ところで目の前で行われている試合展開。これまた観ていておもしろいゲームだった。
点を取られたら取り返す接戦。終盤までもつれる展開。
初回、ロッテの堀がセンターにホームラン。その打球を捕れそうで捕れなかった谷がその裏にこれまたセンターにホームラン。
堀と谷ならわかる。
最近すっかりテレビをみなくなって、プロ野球についてもついて行けてない。
パリーグだし、知らない選手がたくさん出ているから。
5回終了時に花火。三塁側内野席後方。だからちょっと移動。連日の花火だ。
短時間で迫力のある花火が連発。昨日よりスゴイ。
これが目的の人もいるだろう。
花火ナイト、また行きたい。
甲子園じゃなくても、ラッキーセブンの風船はある。
まわりで風船を膨らましているのをみつけてkasuやchuも「風船ほしい」というので妻が買いに走る。
そしてぼくがアルコールクサイ息で風船を膨らませる。間に合った。
ぼくはやっぱりホームランが観たかった。そしたら、結局4本飛び出した。
選手のこと、よく知らなくて、ちょっと申し訳ないと思いつつ、それでもやっぱりプロの選手のプレーはさすがだなあって思った。
スピード感がある。
内野手の守備を観ていて思わず「うまいなあ」って言ってしまう。
それから、実は一番驚いたのがロッテファン。
なんでこんなにいるの?って数のロッテファンがレフトスタンドを陣取る。
しかも応援がすごい。
阪神ファン顔負けじゃないかな。
そしてみんなすごく楽しんでるぞ。
ロッテファン恐るべし。
応援合戦なら確実にロッテに軍配。
そして結果的に試合もロッテの3連戦3連勝に終わった。
決勝点は悪送球で入ったので、ちょっと後味はよろしくなかったかもしれないけれど、正直のところオリックスファンではないし、楽しませてくれてありがとう、って気持ち。
特別なファンじゃなくても十分楽しめる。
もちろんぼくも少年野球をやっていたので、やったことない人とはまた違うかもしれないけれど、でも、レジャーとしてもすごく楽しいものであることを再認識。
試合途中、他球場の経過がスコアボードに表示された。
中日リードでため息、阪神リードで歓声。
一度沈んだかに思えた中日の猛烈な追い上げで今年のセリーグはこれからだ。
父が生きていたら、去年の優勝はもちろん、今年の優勝争いを喜んだに違いない。
そして今年、阪神vs中日を父と一緒に観に行ったら、きっとおもしろかっただろう。
子どもと行くプロ野球観戦と、大人のプロ野球観戦、どちらもおもしろい。
by omori-sh | 2005-08-15 09:39 | children