わたしはあなたには親しみがありました
10年勤めた歯科医院を今月辞めます。
ただいまフェードアウト中。
今月は火土のみの勤務で3月25日が最終です。
ということで火曜の勤務は今日で最後。
長いこと通った老人ホームにぼくが行くのも今日が最後。
お世話になった職員さんに挨拶に行ったらお休みでした。
お世話になった患者さんのyoneさんのところにさよならを言いに行きました。
「今日で最後なんです。しばらくして独立します」
「それはおめでとうございます。でもこちらはちょっとさみしくなりますね」
「ありがとうございます」
「わたしはあなたには親しみがありました」
「ぼくもいろいろyoneさんには教えていただきました」
yoneさんの手を握って、さよならしました。
ぼくもyoneさんには親しみがあったから、挨拶に行ったのですが、まだまだお元気そうでほっとしました。
ちゃんとお別れができてよかったです。
別れがあるから出会いがあるのですが、長い間当たり前のようにいたところから去るというのはなかなか難しいです。
2年前から宣言していたんですが、直前になって、やっぱり辞めることが後ろめたくなる雰囲気があるんですね、ところどころに。
残された人はたいへんです。
だから不安なんでしょうね、もちろんわかります。
yoneさんみたいに「おめでとうございます」というわけにはなかなかいかないんでしょうね。
残るメンバーがしんどそうなのは、去る人間にとってはつらいです。
見捨てて去るつもりではないんですけれど。
親しみがあるからこそ、そうなるのかもしれません。
お互いがんばって、乗り越えましょう。
あと土曜2回です。
よろしくお願いします。
yoneさんに限らず、年配の方は、みなさんお別れの話をしても、「おめでとう」を言って下さいますね。
この辺が、やっぱり年の功なんでしょうか。
ぼくも逆の立場だったら、そういう風になりたいと思います。
by omori-sh | 2006-03-14 22:41 | episode