1ヶ月ほど前、近所のおじさんに槙をもらった。
「挿し芽して植木鉢で育てている槙があるんですけどいりませんか。地植えにしたら伸びるん早いし」
ということで遠慮なくもらってさっそく庭に植えた。

今日の午後庭仕事をしていると犬の散歩帰りに通りがかったおじさんがのぞいてくれた。
「今日は休みなんですねえ」と言いながら。
診療所にも患者として来て下さった方である。

最近散歩の時間が合わないからかしばらくお顔を拝見できていなかった。

ちょっと顔を見なくなると何かあったんじゃないかと心配になる。
ちょうど昨日、最近見かけないけど大丈夫かなあ、と話していたところだった。
それはまったくの杞憂であることがわかった。

おじさん、これまでご自分が愛着を持って育ててきた槙の木が心配で、庭をのぞき込む。

「油かすありますか」
槙の葉の色が黄色くなってきているので何とかしなくては、と思われたのだ。
「今から持ってきますわ」
そう言ってしばらくして肥料を持って来て下さった。

嫁入り先で自分の子どもが元気にやっているか、心配なんだなあ。

ぼくらは場所をお貸ししているみたいなものである。
まあそれもよい。

しかし、槙がそれなりに大きくなるには20年ほどかかるらしい。
その頃おじさんはどうしているかな。
あの世に行ってしまっている可能性が高い。

なのでぼくが20年間お世話をすることになるわけだ。

20年か、気が遠くなる。
それでもローンの返済よりも短いんだなあ…。
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by omori-sh | 2007-05-17 23:34 | garden