今年の夏はキャンプ
今年の夏はcarlも一緒にキャンプに行くと決めていた。
carlと一緒に行けて、費用もかからず子どもたちも楽しめるとなるとキャンプだ。
移動にあまり時間がかからないほうがいいと思って近場で探した。
犬と一緒に行けるキャンプ場というのが案外限られていて、とくに兵庫県内は「ペット不可」が多い。
ペット不可の場所とは縁がないと思うことにしている。
ネットで調べてたまたま見つけたキャンプ場に下見に行ったのは1ヶ月ほど前。
近場だから一度行ってみて決めることにしたんだけれど、これがよかった。
キャンプ場がよかった。
一度行っているのでルートに迷うこともなく、出発時の安心感が違った。
下見だけだったのにリピーターのような気分。
土曜の午前中仕事をして、近所のダイエーに食材などの買い出しに行ってから出発。
子どもたち、もうワクワクしていてその様子を見ているだけでもうれしい。
子どもたちも下見に行って知っているだけに、なおのこと楽しみのようで、
「もう楽しみで楽しみで待ちきれない!」とkasu。
キャンプを楽しみにしてくれる子どもたちでよかった。
ぼくたちが行ったのは丹波猪村。
家から車で1時間少々の場所だ。
農村を抜け、川沿いの道を走る。
田舎の道を走るだけで気持ちいい。
子どもたちの気分も盛り上がる。
キャンプ場に着いたら時計を外すことに決めた。
自然を体感したいと思ったからだ。
そしてゆっくり過ごすために2泊のプラン。
ひょっとしたら誰よりも楽しみにしていたのはぼくかもしれない。
キャンプ場に着いたらさっそくぼくと妻が二人でテント設営。
子どもたちはさっそく遊びに行ってしまった。
どうぞどうぞご自由に。
テントは学生の頃に買った二人用と一人用。
決してファミリー向けではないけれど、慌てて新しく買うのではなく、できるだけ持っているものでやってみることにしたのだ。
案外何とかなるものだ。
ぼくらのサイトは木陰になっていて昼までも涼しい。
また裏手は湿地になっていてシダ類が茂っているからしっとりとしていて森の中を感じることができる。
どっぷりキャンプに浸かることにした。
夕食は子どもたちお楽しみのカレー。
ダッチオーブンと七輪でやってみた。
ぼくはもっぱら炭火担当。
炭の火おこしもずいぶん慣れた。
ヒグラシの声をはじめて聞いたのはたぶん小学6年で行った自然学習。
ヒグラシに感動した。
以来ヒグラシの声を聞くとワクワクするようになった。
このキャンプ場でもヒグラシの声がシャワーのように降り注いでくれる。
最高だ。
カレーもおいしくできた。
ビールもうまい。
最高だ。
早起きのために、早く寝た。
久しぶりのテント。
暑くて寝苦しかった。
でもテントで寝るというだけでちょっとうれしかった。
明け方は涼しくて、寒いくらいだった。
明け方のヒグラシの大合唱は夕方よりも気持ちよくて、もう最高だった。
子どもたちもテントで熟睡。
carlはテントの外でつながれていたけれど、ぼくらがすぐそばにいるから安心。
おとなしくしてくれている。
とてもかしこいいい子である。
朝の散歩ではこっそりリードを話して山の中を走らせてやった。
朝からコーヒーを飲んで、のんびり。
妻はパンづくり。
目覚めた子どもたちは朝から遊ぶ。
ここの遊具で一番のお気に入りは池渡りロープウェー。
ここの遊具はすべて手作りで、工夫が凝らされている。
市街地の公園にあるものとは全然違う。
ちょっとくらい危なくってもいい。
遊んだらお腹がすく。
妻が仕込んでくれたパンを焼こう。
上手にできました。
パンの残りはお昼に昨夜のカレーと一緒に食べよう。
chuがヘビを見つけて写真を撮ってきた。
ま、ヘビくらいいるわな。
ここのキャンプ場は真ん中に小川が流れている。
子どもたちは川遊びが楽しい。
でも、どうせならcarlも一緒に川でジャブジャブ遊べたら…
ということで車で羽束川上流へ。
篭坊温泉近くの川原には人影もないのでcarlも一緒に。
お許しを。
川魚の稚魚やおたまじゃくしや川エビなど、もってきたザルや虫取り網で捕まえることができる。
carlも大はしゃぎ。
あー楽しい。
青い空と山の緑、そして川の水しぶき。
満喫。
出かけたついでに夕ご飯の買い出しをしてからテントへ戻る。
お腹がすいたからお昼ごはん。
昨夜のカレーが一晩経ってさらにおいしく。
キャンプ場でのアイスはこれまた格別。
黒豆が名産なので黒豆アイス。
バドミントンにはまるkasu。
chuはまだまだだけど、kasuは妻と特訓してずいぶんうまくなりました。
午後からは周囲にどんどんテントが増えた。
まわりが少なくて静かなほうがいいと思っていたけれど、にぎやかなキャンプ場というのもまたいい。
お隣の方も犬を連れておられ、まずは犬同士がふれあう。
続いてchuがお隣の男の子とお友だちに。
するとkasuも女の子たちと仲良しに。
二日目の晩ごはんはバーベキュー。
買ってきた肉を焼くだけ。
牛・豚・鶏を順番に焼いてみたけど一番上手に焼けたのは鶏。
ぼくと妻はガツガツ食べるも子どもたちはお隣の子たちと遊びたいから食べるのもそこそこに、行ってしまった。
大人二人でゆっくり飲んで、しっかり食べる。
子どもは子ども同士、大人は大人同士がいい。
反対のお隣さんも子どもが楽しそうな子どもの声に誘われてやってきた。
しばらく大人同士で話す。
「時計を外したくなりますよね」と語るIさんはJRの職員さん。
尼崎の列車事故で遺族の方への対応をされているらしい。
「やっとこうして休みにキャンプができるようになりました」
キャンプ場に来ている人には来ている人の数だけそれぞれが抱えている側面がある。
みんな日々背負っている何かからちょっとだけ離れたくてこういうところにやってくるのかもしれない。
ぼくも日々つらいわけではなく、むしろ楽しく働いているんだけれど、キャンプに来てリフレッシュすることでもっと充実できると思う。
キャンプに来て上手に肉を焼くことができるようになったら、仕事もうまくできるようになれるような気さえする。
日中しっかり遊んで、夜は暗くなると眠る。
2泊するとこの二日目が長くて楽しい。
ぐっすり眠って帰る日の朝を迎えた。
終わりが近づいてきて何となくさみしい。
家族写真なんぞ撮りたくなる。
お隣の方がスイカ割りに誘って下さった。
キャンプ場でできた新しいお友だち。
どこでもお友だちをつくることができる子どもたち、えらいと思う。
さよならするとき、とてもさびしそうな顔を見せた。
子どもの頃のそういう感情の動きが心を豊かにさせるんだと思う。
犬同士も別れを惜しむ。
出会いと別れのくり返し。
一期一会。
さあ、帰ろう。
朝炊いたごはんで妻がおにぎりをつくってくれて、帰りの車の中でおにぎりを食べる。
carlと一緒だと、どこかでランチを食べよう、というのができないからね。
こういうので満足してくれる子どもたち、えらいと思う。
なので最後に寄り道を。
おいしいソフトクリームを食べよう。
立ち寄ったのは弓削牧場。
牛さんとも会えた。
キャンプのあとは早めに帰るのがいい。
何といっても後片付けが待っているから。
帰った勢いで車も洗って、道具を片付けて、洗濯機もフル回転。
後始末までがキャンプだ。
妻はこの後片づけが好きだという。
ぼくは準備のほうが好きだ。
晴天続きで乾いた庭にも潤いを。
勢いに乗って、全部やってしまおう。
一番がんばってくれた妻に感謝。
carlも満足してくれたかな。
子どもたちにとってもいい夏の経験になっただろう。
少なくともぼくにとっては最高の思い出になった。
また行こう。
by omori-sh | 2007-08-14 09:58 | event