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あえて「友」と言わせてもらって

森鴎外の「知恵袋」の本を紹介させていただいたんだけれど、さらにそれから関連づけたくなるエピソード。
知恵袋の中で「友」について取り上げられている箇所から。

年齢を超え、立場を超える「真友」

志を同じくする人を、友という。
世間では、社会的地位の隔たりや年齢の差があると、よい友人関係は結びにくいものだとされています。
-中略-
志さえ同じなら、身分差も年齢差も超越できるものなのです。

略したところには、二つの故事が取り上げられているけれども、実体験としてそれを感じることができることがある。

ぼくがその方に「友」を感じているのはぼくの一方的な思いかもしれない。
その方とは35歳の年齢差がある。つまり年齢はぼくのほぼ2倍。
その方に、昨日お別れの挨拶に出向いたけれど、あいにく会えなかった。
会えなかったから、便りを送ることにした。
そこで名簿を繰ると、e-mailアドレスを見つけたのでそちらで送った。

おかげですぐに返事をいただけた。
70歳を超えた人とメールのやりとりなのだ。
それだけでも貴重な経験かもしれない。

地域の障害者歯科を担当されているセンセイで、元病院歯科の歯科部長。
どういうわけか仲よくなって、いつだったか年賀状に「ぼくはセンセイの友人だと思っています」という図々しいコメントを書いたことがある。
そういうことを許してくれそうな度量を感じさせるお方なのである。

そのtjセンセイからいただいたお返事より。

tjです。
今日はせっかく来て頂いたのにお会いできなくて残念でした。

先生が同窓会誌に書いて居られた「10年先のこと」を読んで想い出していた矢先でしたが、始めてあったときからユニークな考えを持って居られることに感動していました。

今障害者診療に家族を伴うことを知り、良いご家庭だと思いました。
この発想で今後の地域医療を担われると、イイ歯医者になると確信します。

僕は虫歯をチマチマ治すよりはもっと大事なことをやりたいです、と私に言ったことを覚えています。
君の発想を大切にしてください。

老兵は消えてゆきますが、若い人が楽しみです。頑張ってください。

また遊びに来てください。お元気で。


昨日お会いできていたら、このメールはいただけなかっただろう。
その場では会えなくて残念だなあと思ったけれど、むしろこういうメールのやりとりができたので会えなくてよかったとさえ思える。
不思議なものだ。

世代を超えるということは、ステキなことだ。
そして真の友人ができたなら、それによって、自分の志を再確認でき、それを肯定できたなら、さらに素晴らしい。

またそういうことをちゃんと語ってくれている森鴎外、さすがだ。
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by omori-sh | 2006-03-31 23:51 | episode

黒光り

3月30日、長いこと勤めた職場を辞めたのでお世話になった方々へ挨拶に行くことにしていた。
家族を連れて出かけることにしたので、carlはお留守番。
お留守番をしてもらうとなると、朝の散歩はcarlにそれなりの満足を味わってもらうことにしよう、ということでコース設定。

平日の雨の朝、そして寒い。
桜が咲きそうなのに、寒い。
でも、carlはあんまり寒くなさそう。

寒くて雨の朝なので、ほかの犬も少ないから、星の広場で走らせる。
どろどろになってもOK。
全力疾走のときの躍動感がたまらない。
カッコイイ。

続いて海へ。
さすがに寒くて泳ぎはしなかったけれど、バシャバシャうれしそう。
石を投げてやると追いかける。
ただそれだけなんだけれど、石を投げるようせがむcarlがかわいい。

帰ったらシャワー。ぼくはシャンプーを使わない。
お湯だけで流す。
挨拶まわりへは、長いこと通った道を噛みしめるように運転して、お世話になった人たちとお別れをした。
それにしてもこの道、ほんと何度も通ったなあ。
走行距離にすると、12万キロは通勤で走ったと思う。
もうこの道を車で通うことはない。

そんなこと思いながら用を済ませ、carlの待つ家に。
そして夕方の散歩。

朝洗ったせいか、carlのカラダがつやつやしていて、黒光り。
なんだかちょっとこわい犬みたい。
男性的な雰囲気。ギトギトしているといってもいいかもしれない。

carl、最近また大人になったねえ、たくましくなったんじゃないかなあ、なんて妻と話しながら散歩。
そして雨上がりのグラウンドでついまた走らせてやりたくなったので放してやった。

水たまりが大好きなcarl。
せっかく朝洗ったのに、また泥だらけ。
まあいいか、また洗ってやろう。

留守の前後はcarlも散歩が楽しくなるのである。
やっぱりアメとムチということになるのかな。
これは子どもに対しても似たようなところがある。
いや、子どもだけじゃなくて、人間関係において重要なことに違いない。

carlの黒光りには、栄養状態や遺伝的要因など、いろいろあると思うけれど、運動量やストレスの少なさなども関係しているならば、うれしいことかも知れない。

心身ともにいい状態だからツヤツヤ光っているなら飼い主としても幸せだ。

人間も、心身が充実すると、光るはず。

ぼくも光りたいし、子どもたちもキラキラ光り輝いてもらいたいものだ。
carlが黒光りしてるみたいに。
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by omori-sh | 2006-03-31 06:20 | dog

処世力

間違いなく人生における岐路にさしかかっているから、ぼくも楽しみ半分、不安半分なんだなあ、と他人事のように思ってしまうことがある。
本屋に立ち寄っても、自分を勇気づけてくれるような本を探している気がする。

先日思わず買ってしまった本より。

「自分の評価」を高める賢い方法
それは、世間に対して「自分の長所」を、「機会あるごとに」、「過不足なく」、「見せつける」こと。

もっとも肝腎の「心得の条」はただ1つ。
「自分の長所」に絶対の自信を持つことです。
袋の中にキリの先端が、袋を突き破って飛び出すことは悪いことではありません。
優れた才能は、隠していても自然に抜きん出て現れるもの。
だから、遠慮する必要などまったくないのです。

いつも「土産話」を持たせて帰す
お客は、あなたと語って何か得るものがあったろうか。楽しかったろうか。それならばいい。
そうではなく、もしお客が心の中で、「無駄な時間潰しをさせられた」と思って帰ったのなら、それはあなたの責任であり、あなたの生涯にとっても大きな損失となります。

人に「頭を下げる」のも1つの勉強
自分から働きかけなくても、人はあなたの才能や技量を認めて推薦してくれるだろう、などと考えるのは、虫がよすぎる。
こういううまい話は、世間のどこにも転がっていません。
それどころか、平身低頭して頼んで回っても、採用されないのが当たり前だと知っておくべきです。
この場合も、ペコペコ嘆願したからかえって不採用になったなどとは思わないことです。

「人並み」とは「落第」のこと
社会に出て人とつき合えば、自分の言動のすべてにわたってけなされたりほめられたりする。
その「毀誉褒貶」が、いちいち自分の行動に影響をもたらすのは避けられません。

世の中、一方に合わせれば他方に逆らうことになる。あちらを立てればこちらが立たない仕組みになっているのです。

うまく立ち回り、なんとか大勢の人からほめられ、悪口が聞こえてこないように努力しようと考える。これは世間のみんなと同調して、出すぎないようにやっていこうという考え方です。つまり「人並み」ということです。

人間の値打ちに関していうなら、「人並み」というのは落第点を示しているのです。


最近読んだ本のなかではひと味違う。
それもそのはず、これらの言葉は100年前に明治の人が述べているのだ。
明治の人はやっぱり違う。
己に対する厳しさが現代人とはレベルが違うように思う。

しかしおもしろいのが、100年前に語られている中に、こんなのがある。

いまの若者たちに「年長者を尊敬しなさい」といっても、彼らは必ずしも納得しないだろう。
現在の世の中は、欲しい物は何でも手に入るし、書物などもあふれているので、情報にも困らない。
なにも年長者から知識を授けてもらわなくても、書物などの情報がその代役を十分果たしてくれているように思う。
こういう背景があるため、年長者の存在価値が下がってしまった。


「いまどきの若者は…」というのが昔から語り継がれているってことくらいはわかる。
でも、100年前から情報があふれていたとは。
おもしろいものである。そしてこのセリフはつづく。

しかし、いくら書物などで知識が豊かになり、情報に不自由しなくなったといっても、人生には自分自身で実体験しなければ会得できない事柄が、限りなくあります。
どんな読書家であっても、1人が生涯で読む書物の数などたかが知れている。
そこへいくと、年長者は生きた知識の宝庫です。

人生経験の豊富な年長者の値打ちは、まだまだ捨てたものではない。ありがたく、上手に活用させてもらうことが肝心です。


とまあ、いまのぼくにすんなりと入ってくるのだ。
「実体験しなければ会得できない事柄」ばかりだなあとつくづく感じている。
父という身近な年長者を失ってしまったので、余計に同窓会なんかで先輩にくっついて回るようになってしまったのかもしれない。

それなのに「ホウ・レン・ソウ」は苦手なのだ。
しかしながら、この「相談」というのも考えものだ。

「万策つきても安易に他人の援助を求めてはいけない」
「実はお願いがあって、と言われると身構えてしまう」
「援助を求めると、これは次に自分を縛りつける縄になってしまう」

ともある。「相談癖」はないほうが賢明のようだ。

もともと悩みごとや災難、貧困は、自分1人で背負うべき重荷です。

唯一知らせていいのは、あなたを確実に救済できる意志と実力を持っている人だけです。


ここがものすごく印象に残った。
下のものに「何でも相談してよ」なんて軽々しく言っちゃいけないのかもしれない。
そして相談してもらえないのは信頼されていないだけなのかもしれない。

自分が相談したいと思える人がいないことを嘆く必要もない。
ただ、リーダーになるからには、下のものに対して、「確実に救済できる意志と実力」を高める努力はしなくちゃなあ、と思った。

さて、これらを教えてくれているのは森鴎外。
現代語にわかりやすくなおして伝えてくれたのが、齋藤孝。

「森鴎外生き方の「知恵袋」人生論ノート/齋藤孝」 身近に置いておきたい一冊である。
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by omori-sh | 2006-03-30 09:05 | book

春休みは非日常

子どもたちが春休みに突入したおかげで、おもろい毎日だ。
2週連続週休3日ということで、ぼくもすっかり非日常。
仕事の転機ということももちろんある。

が、それよりも、とにかく子どもたちのテンションが違う。
子どもたち、春休みに入って異様なほど元気なのだ。
ぼくと妻が圧倒されている…。

学校や幼稚園でそれだけパワーを消費しているということなんかな。
家にいると力が有り余っている感じがする。
疲れないから当然機嫌もよく、笑顔が絶えない。
だからぼくらもうれしいのだが、今回はあまりにもハイテンションなのでちょっとびっくり。

家で姉弟仲よく、こんなことして楽しく遊んでいるらしい。
ここに来て寒さがぶり返しているというのに、午後は公園で走り回っていたという話も聞いた。
そういう報告は、ぼくもたいへんにうれしい。

さらに今夜も、駅まで家族総出のお迎え。
総出ということはつまり、carlも一緒なのだ。
そして子どもたちのテンションが高いのがcarlも刺激してて、carlも興奮気味。

仕事が終わって電車で帰ってきて、駅までみんなが迎えに来てくれる。
carlが尻尾ビュンビュン、子どもたちも飛びついてきてくれるから、ぼくにもパワーが充電される。
そして今夜は家族揃って晩ごはん。

春休みならでは。

子どもたち、いつもよりちょっと就寝時刻が遅くなるけれど、大目にみよう。
だって、こんなおもしろい時間、普段なかなか味わえないんだから。
非日常って、いいものだ。
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by omori-sh | 2006-03-29 22:35 | children

今年の「理想の上司」

理想の上司、男性は古田監督、続いて星野前阪神監督。
ベストテンにはバレンタイン監督も入っている。
所ジョージ、明石家さんま、タモリ、北野武。
そのほか三谷幸喜、唐沢寿明、そして丸山和也(弁護士)。

女性では黒木瞳、山口智子、久本雅美、安藤優子、阿川佐和子、松下由樹、桃井かおり、住田裕子(弁護士)、小林聡美、仲間由紀恵。

古田監督は今年からプレイング・マネージャーだ。
古田さん、同県人だしぼくも好きだ。
どんな結果になるか、楽しみだ。
そしてここに出てくるプロ野球監督3人、いずれも違うタイプ。
確かにみんな魅力的。

この記事は今朝の読売新聞に出ていたんだけれど、この記事でぼくがいちばん興味深かったのは、理想の上司が古田監督ということよりも、夫婦揃って名を連ねている方が2組あるということ。

ぼくも夫婦で理想の上司に一歩でも近づきたいと思っている。
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by omori-sh | 2006-03-29 07:37 | idea

発表会、主役はkasu

今年もやってきました、kasuの発表会。
去年はドキドキだったけれど、今年はどうかな。
何といっても経験を重ねている。
去年の発表会、そして小学校の音楽会。

今年はぼくの母も一緒に。
会場は新神戸オリエンタル劇場。
電車を乗り継いで。

c0056707_21163992.jpg撮影に必死になりすぎると、生の姿を見逃してしまうので、今年は無理に撮影にこだわらないことにした。

がんばっても大していい写真は撮れないことがわかったし。
(腕の問題…)

さて、kasuがどこにいるかわかるかな?

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今年も演奏と歌。
演奏は家で練習しているから聞き覚えがある。
驚いたのが歌のときの振り付け。
kasuがすごくしっかりメリハリのきいた振り付けをしているのだ。
どちらかと言えば恥ずかしがり屋で体の動きも遠慮がちだったkasuが、のびのびいきいき歌って踊っている。
感心した。

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実はとっても緊張してこの日を迎えたkasu。
朝からどうも落ち着きがなかった。

それでも演奏も歌もちゃんとできて、終わったあとの記念撮影ではほっとした様子がここまで伝わってくる。

記念写真撮られるときの姿勢もずいぶん自然体だ。

おつかれさま、kasu、よくやった。

よくやったので、帰りにそごうに寄ってまず甘いもの。
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chuも今日はえらかった。
ちゃんとぐずらずにお姉ちゃんの勇姿を見つめていた。
来年はchuもあの舞台にいるはずなのだ。
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腹ぺこだったこともあり、ガツガツ食べるchu。
相変わらずアホな顔してくれる。
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さて、ごほうび第2弾は夕食。
kasuの大好きなお肉。
本日はちょっと奮発。

切り落としなのでお得なところ。


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我が家のキッチン自慢のグリルの出番。

やっぱりこれを使うのは肉に限る。

焼き目がつくように。

なかなかうまく焼けた。

さすが!

うまい!

主役はkasuで、kasu大満足。
そしてもちろんkasuのおかげでぼくら家族もいい思いができたのであった。
めでたしめでたし。
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by omori-sh | 2006-03-28 21:19 | event

いたいた

本日はkasuが習っているヤマハ音楽教室の発表会の日で、仕事を休みにしている。
ということで午前中も余裕。

天気がよくて、久しぶりに庭でごそごそ。
去年つくったぼくのビオトープもどきの手入れ。

メダカくんたちはどうしてるかなあ…。

お、いたいた。

ちゃんと越冬してくれた。
枯れ葉や底にたまった泥や増えすぎた水草を取り除いてスッキリ。
これでメダカの学校観察がしやすくなるのだ。

庭いじりは気持ちもきれいになる気がする。
生きものたちの力、土の力。

庭の植物たちの芽も膨らんできてて、これからが楽しみ。
やっぱり春はいい季節だ。
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by omori-sh | 2006-03-28 11:02 | garden

5回目と20回目のめいにち

3月28日は、ぼくの父の命日であり、ぼくの祖父の命日でもある。
だからぼくも3月28日に死ぬことにしている。

祖父は69歳、父は58歳で、ともに病院で死んだ。
ぼくは何歳かなあ。
できたら病院じゃないところで死にたいなあ。

いやいや死ぬことよりもまず今はこれから生きていくことを考えよう。

そもそもぼくという存在は先祖のおかげである。
今ここに住んでいられるのもご先祖さまのおかげ。
この地で生まれ、この土地を譲り受け、住んでいる。

そしてこれからつくろうとしている歯科医院もご先祖さまが残してくれた土地がベースだ。
うちのお墓は住んでいる家からも開業予定地からも近くて、墓は丘の南斜面にあり、正面には明石海峡大橋が見える。
左手に我が家、橋の手前に開業予定地がある。

墓から眺めて、つくづく、自分はこの土地の人間なんだなあと思った。
先祖に感謝、である。
祖父から父、そしてぼくへと受け継がれてきたところで、事業をさせていただくのだ。
祖父や父が喜んでくれるようなことをしなくちゃいけない。
祖父や父に恥をかかせるわけにいけない。

墓で手を合わせながら、祖父や父の笑顔を思った。
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by omori-sh | 2006-03-28 08:33 | event

もうひとつのお別れ

3月末、お別れの季節です。
10年勤めた職場にお別れのあと、今度はもうひとつのさようならでした。

約3年のおつき合いでした。
こちらにもたくさんの思い出があります。
愛着があるとお別れの決断が鈍りますが、決断しました。

190Eさん、いままでありがとう。
そしておつかれさまでした。
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by omori-sh | 2006-03-27 05:49 | episode

ありがたいおつかれさま

10年間ここで過ごしてきたんだけれど、いまいちピンとこなかった。
10年前、まだ歯科医師になって2年目で、一人前にはほど遠いぼくが、このバスに乗って通いはじめた。
バスから見える景色はあの頃とあんまり変わらないような気もするし、変わった気もする。

何がいちばん変わったかといえば、ぼく自身であることは間違いない。

最後の通勤バスは、ちょっと複雑な気持ちだったけれど、空が気持ちよく晴れていたおかげでぼくの曇った気持ちも晴れていった。
別れ際というのは、難しい。

ある老人ホームで帰り際に思いがけずお花をいただいた。
これはやっぱりうれしい。

老人ホームに来る前の居宅ではステキなお花の写真をいただいた。
こうやって気持ちよくサヨナラができるって、ありがたいなあと思う。

人と会う約束があって、ちょっと慌てた感じでみんなとサヨナラしたけれど、それもまた、あんまりしんみりならなくてよかったかもしれない。
その後会ったyngくんとは未来への前向きな話。
すっかり話し込んで帰宅したのは日付が変わってからだった。

そして家に帰ったら、、、
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by omori-sh | 2006-03-26 09:59 | episode