自分の力量
自分で自分の力量をわきまえるということは大事だと思う。
過小評価してチャンスを逃すことがあったり、過大評価して手に負えなくなって迷惑をかけることがあったり、実はわきまえるって意外と難しい。
今朝何となくそんなことを考えた。
ぼくの力量っていったいどんなもんなんだろうなって。
歯科医として、どうなんだ?
父親として、どうなんだ?
人として、どうなんだ?
個人開業医だから、自分を頼って来て下さる患者さんがいるということは、とてもありがたいことで、それなりに評価をいただいていると言っていいかもしれない。
でも、レベルの高い歯科医療を提供できているとは言いがたい。
ぼくの技術レベルは並だと思う。
世の中にはぼくなんかよりもはるかレベルの高い治療をされている歯科医院がたくさんたくさんある。
最新の設備で、最新の知識で。
ぼくがやっていることとの差がどれくらいあるか、ぼくにはわからない。
きっとかなりあるんだろうな。
職業人としてはもっともっと研鑽しないといけないんだろうな、といつも思っている。
それがなかなかできていない。
ぼく自身が自分の存在意義をそこに見いだせていないから。
じゃあいったい自分の存在意義は何だ、と考えると、それもちょっと危ういんだけど。
家族の中での父親という存在はぼくじゃないとだめなので、そこにはかなり存在意義がある。
だから家族を大切にするのは自然なことだ。
診療所の院長としての存在は父親に近い。
と言ってもいざとなれば代わりの歯科医はいるだろう。
人一人の存在は、ものすごく小さい。
だいたい、代わりはいる。
だから、あんまり自分の力量を過大評価して、背負い込まないことだ。
過小評価くらいにしといて、人からの期待に無理に応えようとしないほうが楽かもしれないね。
けど、人から期待されるってのも、悪くないんだよな。
自分なりのベストを尽くして、それを評価してもらえば、それでいいはずなんだけど。
人様の評価が、自分の力量だから。
by omori-sh | 2010-05-11 21:23 | episode