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豊か貧乏

~4/15の日経新聞夕刊一面のコラムより~
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『四季に恵まれる』との言葉の意味は、即ち、
『旬がある』ということだ。

旬とは季節そのものである。
だから、春のものは春に頂きたい。

それが贅沢な望みになってしまった。
こういうのを“器用貧乏”ならぬ
“豊か貧乏”としたためたら叱られるか。

千 宗室

旬のもの。花や、食べ物。四季の行事。
季節に関わらずに、一年中味わえるという豊かさ。
旬の楽しみに鈍感になってしまったら、もったいない。

外に出て、植物を見ていると、おのずと四季を感じることができる。
庭の草花も、芽が出て花が咲き、変化を楽しませてくれる。
写真は母親の家の庭で咲いていた石楠花(シャクナゲ)。

ぼくも、少しずつだけど、花の名前がわかるようになってきた。
そして、去年、この花が咲いたとき、何をしていたかなあ、って思いを巡らす。

季節の花を覚えることが、ボケ防止につながるということを、
痴呆の権威である金子先生の講演で聴いたことがある。

前頭前野や、右脳を刺激するらしい。

いまのうちから、ボケ防止ってのもおかしな話だけど、
それはそれで一つの付加価値として旬を楽しめばいい。

旬という価値は、贅沢で、幸せ感を増してくれる。

by omori-sh | 2005-04-16 06:41 | episode