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「らしさ」について考えてみる2

「らしさ」について考えてみる1って記事を書いたとき、続きを書くつもりだったので、タイトルに1をつけた。
おかげで「らしさ」について考えざるをえなくなっていて(自分で宣言したから当然なのだが)、気になっていた。
ということで二日ばかり考えたこと。

「ぼくは歯医者らしくない歯医者になりたいし、一般的な歯科医院というイメージからははずれた、おまえらしいな、と言われるような歯科医院をつくりたいと思っている」

「ぼくは男だから、男らしさにこだわりたいし、chuには男らしくなってもらいたい。そして妻やkasuには女らしくいてほしいと思っている」

「歯医者らしさ」ってときの「らしさ」は、一般的なイメージで、だいたいの場合「偏見」だ。
偏見という言葉にはマイナスイメージがあるが、歯医者に対しても、一般的にはマイナスイメージがつきまとうだろう。

男らしさ、女らしさになると、ジェンダー論にいってしまいそうだけど、歯医者らしさとはまたちょっと違った感じになる。
なぜなら必ず誰しもが少なくともどちらかには属するからだ。
偏見もあるだろうが、より身近な「らしさ」で、自分にあてはめて考えることができる。
そして、その「らしさ」には普遍的(だから問題が起こるのかな)だから、共通の認識となる。

そこで、「自分らしさ」というときの「らしさ」。
このらしさは、自由だ。ほかの言葉で言い換えると何があるかなと考えると、「持ち味」が浮かんだ。
個性という言葉よりも、持ち味のほうがぼくは好きだ。
この好き嫌いというのがまず持ち味の一つ。
自由であるからこそ、そこには責任もある。
自分に対する責任。
そしてらしさは「変わりゆくもの」だ。

自分で裏切るために「らしさ」を作り込み、次の自分へ脱皮する。
「らしさ」という殻を作って、殻に閉じこもるのではなく、破る。
新しい自分らしさをつくりつづけていこう。

「らしさ」について、考えてみたら、だいたいこんなところに落ち着いた。

でも、これだけじゃなく、「らしさ」を安易な言い逃れに用いないようにしなければとは思う。
「○○らしくて、いいんじゃない」で、何でもかんでもすましてしまいがちな気がするから。

by omori-sh | 2005-07-08 12:57 | idea