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お盆の風景

今朝もcarlと一緒に近くの墓園に散歩に行った。
ここの墓園は半端じゃなく広くて、雑木林に囲まれていて、散歩道もあって、ちょっとした自然を味わうことが出来るんだけど、墓の数も木の数に負けないくらい多くて、なかなかすごい。

ここは毎朝ラジオ体操の集まりがあって、2~300人レベルで年配の方が集まってくる。
もちろん今朝もたくさんの方に出会う。
でも、さすがにお盆とあって、墓参りに車でやって来た人たちも多い。
朝の6時だが、いつもと風景が違う。

昨日通勤の車でも、街がいつもと違っていた。
道を走る車が違う。昨夜は仕事の帰り、いつもなら流れている阪神高速が混み合っていた。
お盆だなあと思った。

20年前の昨日、日航機が墜落した。ぼくが高校1年の時だ。テレビ画面にの緊急速報が流れたのを記憶している。ぼくの記憶の中ではどうしてもこの年に優勝した阪神の映像と日航機墜落が重なる。
御巣鷹山を訪れる人が年々減っているという。理由は遺族の高齢化ということだが、無理もない。
日航機墜落事故の遺族の方のお宅に訪問診療に行ったことがある。
息子さんを亡くされた老婦人の訪問診療だ。車椅子生活のお母さん。ご主人がお世話されていて、もちろん毎年御巣鷹山へ慰霊に訪れておられたという話をして下さったのはもう5年くらい前になるかな。
そのご家族も数年前引っ越しされた。どうされているのかな。
今も20年前の事をきっと思い浮かべているんだろう。

ぼくの伯父さん、父の兄はぼくの父が亡くなる前の年の夏に急死した。
伯父さんの家、つまり父の実家のある町ではお盆の週の土曜の夜に花火大会が開催される。
あの夏も伯父さんの初盆のお参りに行ったとき、花火が頭の上で鳴り響いていた。
今年は祖母の初盆で、今日が花火大会だ。

お盆になると、里帰りをして、墓参り、そして花火。
そういうふうに、ぼくの頭の中では編集されている。
お盆の風景には、霊的なものの存在があり、淋しさというか、ひんやりした感じというか、うまく表現できないけれど、背すじに何かを感じる。

by omori-sh | 2005-08-13 07:45 | idea