ダークダックス

今日も午後は訪問診療デーだった。
2週間前にIクリニックのmdrセンセイに見てもらいながら、義歯の補修をしたasakoさんのお宅へ。
ちょうどmdrセンセイが帰りがけに到着。

asakoさんは1週間おきにショートステイを利用しておられているので、往診できる日が限られているから、mdrセンセイとここで遭遇することが多い。

義歯は少し調整して、まあこれでいきましょうとなった。

asakoさんをお世話しているのは娘さん。ぼくが訪問させてもらっていて、在宅でいい介護を受けられているなあと思うトップ3のうちの1人がここ。
新築された家に介護しやすいように専用の部屋がつくられている。ハード面ではダントツの1番。
専用のトイレと洗面ユニットまであるのだ。

asakoさんは耳が遠い。耳が遠い方とのコミュニケーションはなかなか難しい。
大声で、なおかつ端的な表現になるので、怒っているみたいに感じられやすい。

娘さんは、怒っているつもりなんてないのにasakoさんに
「また怒られた」と言われて、腹が立つと話される。
そういう愚痴のような話をぼくらにもしながらも、献身的な介護をきちんと続けておられる。
実の娘だから、これだけできるんだろうなあ、と思う。

「センセイ、ダークダックスってご存知?」
「名前だけは…」
「一昨日、駅前のホールで、ダークダックスのコンサートがあって、母を連れて行ってきたのよ」
「それはよかったですね」
「もう、カンゲキしてね。母よりも私のほうが。40年前の青春時代が蘇るのね」
「やっぱり生はいいですよね」
「そうなの、ほんとよかった」

ダークダックスの話をされたときの娘さんは、すごくイキイキしておられた。

車椅子を押して歩いていける距離にあるホール。
お客さんと一緒に歌うというのもあったらしく、耳の遠いasakoさんも一緒に歌われていたらしい。

「CDを買ったらくれたの」と言いながらサイン色紙を見せて下さった。
ダークダックスは、もともと4人のコーラスグループだが、現在はおひとりが療養中で、3人で活動されているそうだ。(キャリアの長さか最年長かでギネスブックにも載っているらしい)

ぼくはダークダックスのこと、よく知らないけれど、やっぱり音楽っていいなあって思った。
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by omori-sh | 2005-11-04 22:26 | episode