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心の置き方

技巧を見せようとする意識をいかに捨てるか
舞う者の心の置き方が重要なのだ


「心の置き方」という表現に惹かれました。
パセリさんのブログmononohazumiより新たな年の始まりに <捨心> ということ
にトラックバック。

お能は <捨心>にあるといいます。

これは無心や無我とは少しニュアンスが違って、
<捨心> とは
何ものにも左右されない心のことです。



捨心という心の置き方。
欲を捨てるということかなと感じました。
そして、動揺のない静かな心。


生き方についても おそらく同じことがいえそうです。
上手く生きよう では辿りつけない ましてや ただ年齢を重ねたからといって
そうした境地になれるのかというと そうでもないのでしょう。

それでは どうすることが 大切なのでしょう。
生きる上での無駄をなくすということ 余分なものをそぎ落とすという思い
そういったことから みえてくるものではないかとおもいます。



「余分なものをそぎ落とす」ということが、実はなかなかできるものではないんですね。
新しい年の始まりにふさわしい、奥が深くてぼく自身にとって大きなテーマをいただけた気がします。

とにかくぼくは捨てられないんです。

かたちのあるものないもの、いろいろと捨てられないんですね。
どうして捨てられないのか、おそらくそれは、捨てるのが不安なんでしょうね。
捨てるのが、怖いんだと思います。

たまたまこんな言葉を見かけました。

支配したいんだけど、
支配できないのは怖い。
愛されたいのに
愛されないのは怖い。
目立ちたいのに
目立てないのは怖いことです。

全部この欲望、
何かの欲望というのは、
その裏側に
それが満たされないときの
恐怖に裏打ちされています。

計見一雄



本当に自分にとって必要なものなのかどうか、よく自分に問うことが必要です。
上手に捨てることで、何かが得られるような気がします。

不要な欲を持たないようにして、不要な怖れをうまく捨てて、おだやかな心で暮らしていきたいですね。

by omori-sh | 2006-01-05 09:44 | idea