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歯科医師に対する評価

県の歯科医師会の会報の冒頭に、kazuoセンセイがお考えを書いておられた。
kazuoセンセイはぼくが尊敬する数少ない(?)歯科医師の先輩のうちのおひとり。
大学だけじゃなく、高校の先輩でもあるkazuoセンセイのコラムは「歯科医師に対する評価」。

職業としての歯科医の信頼度が年々低下していることを憂う内容。
信頼度の高い職業はといえば、消防士。
やっぱり世のため人のために働く職業が信頼されるのだ。

歯科医師ってやっぱりイメージとしてはちょっとうさんくささがあるなあ。
少なくともクリーンなイメージではなくて、ダークサイドを身にまとっている。
政治家とのヤミのつながりが明るみに出てしまったときも、国民としては「やっぱりな」くらいの受け止め方だったかもしれない。

必ずしも歯科医師がみんなそうじゃなくても、何となくイメージとしてはいまいちだ。
ぼくが歯科医師になって、歯科医師としてまわりを見て思うのは、結局は人それぞれで、歯科医師といってもいろいろいるなあ、ということで、それはどの業種でも同じだと思う。

すくなくともkazuoセンセイは尊敬に値する人格者だ。
そのkazuoセンセイのお言葉を拝借。
私たちは、自分の仕事を通じて以外に、どれだけ社会や地域に貢献しているだろうか。
ただ仕事をして生活の糧を得るためだけの場所になっていないだろうか。
その地域のために何か役立つことをしているだろうか。
私たちの仕事は自分だけで終わるものではない。
将来、子供や孫たちがこの仕事を選ぶかもしれない。
その時に、誇りをもって歯科医師という仕事についてくれるように、少しでも評価を上げようではありませんか


まず少なくとも自分の仕事を通じて地域に貢献したい。
仕事以外での地域社会への貢献をどう考えるか。
これはぼくにとっても大きなテーマだ。

「地域医療をまじめにやりたい」というのがぼくが地元で開業する際に強く抱いたイメージだ。
これは別にきれいごとでもなんでもなくて、ただごく自然に湧いてきたイメージ。
kazuoセンセイのおっしゃる仕事以外ではなく、ぼくはまず仕事を通じて地域に貢献することから。

地域で生活し、仕事をすることで、自ずから地域への貢献につながるのが理想だと思う。
地域に根ざすこと。
地域を愛すること。

そうすれば自然と評価してもらえるんじゃないかと思う。
歯科医師としての評価はともかく、個人としての評価から。
まだまだぼくはその段階から、一歩一歩進んでいきたい。

「人のためになるということは自分が損をすること」という間違った考えについてもkazuoセンセイは述べられている。
「人のため」は結局「自分のため」に他ならないとぼくも思う。

ボランティアって、まさしくそうで、やりたいからやるからボランティアで、やりたくないボランティアだったらやらない方がましだと思う。
いやいやだったら人のためにも自分のためにもならない。

もう一人のkazuo、稲盛和夫さんの本にも繰り返し出てきた「世のため人のため」という言葉。
kazuoさんの言葉に、少しでも自分もそうなれたら、と思うのだ。

by omori-sh | 2006-03-22 22:04 | idea