お通夜に行くと
さっきお通夜に行ってきた。
昭和22年生まれのS先生の訃報が届いたのは昨日。
同窓会のお知らせメールで。
「ご本人」という文字を見て驚いた。
S先生には会えば気軽に声をかけていただいたので、身近な存在だった。
急に心臓の具合が悪くなったらしい。
ぼくはいま2月に循環器系疾患で緊急入院したY先生の診療所を手伝っている。
Y先生は順調に回復されて、今ではぼくと一緒に診療されている。
年齢はY先生のほうがS先生より少し若いけど6歳ほどの違いだ。
違うのは年齢ではなく運なのかなあと思う。
蘇るのも死んでしまうのも紙一重の差でしかないような気がする。
たまたまS先生は順番が回ってきてしまったとも言えるんじゃないかな。
人の生き死になんて儚いものだ。
お通夜とかお葬式に行くと思う。
自分も死んだときたくさんのお花を飾ってもらってたくさんの人に来てもらって、「はやすぎるよ」なんて言ってもらいたいなあって。
S先生の遺影はちょっと笑ってて、祭壇は華やかだった。
ぼくにとってのS先生は後輩思いの面倒見のよい頼りになる先生といういいイメージのまま。
惜しまれる。
でも案外S先生はいい人生だったなあって思いながらあの世に逝ったかもしれない。
だって、何となく、人生を楽しんでおられたような気がするから。
プライベートのことなんかはぼくが知るよしもないけれど、いきいきされていた。
Y先生とも最近話していて「楽しまないと」という言葉が出てくる。
いつ何が起こるかわからない。
いつだって、「いま」を楽しむことが大切だなあと、帰りの車を運転しながら考えた。
S先生、おつかれさまでした。
やすらかにお眠り下さい。
by omori-sh | 2006-06-05 22:23 | episode