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高校球児

高校野球の県予選も大詰め。
兵庫県は雨で順延した影響もあり、本日準々決勝。
といっても今までそれほど気にすることもなく、今年はどこが有力校なのかさえ知らない。

そんなぼくが今日県予選の行われている球場に足を運んだ。
すっかり夏らしくなり、陽射しが強い中、昼休みにのぞきに行ってみた。
球場の近くで働く夏は今年限りで、今日が最後のチャンスだから。

ぼくが野球をやっていたのは小学生まで。
少年野球チームには6年生の1年間だけ所属した。
もうちょっとうまかったら中学でも野球部に入っていたかもしれない。

高校球児ではなくても、野球をちょっとくらいはみなかじっているものだ。
だからこそ、実際のプレーを見るとその難しさがある程度わかる。
試合前のノックを見ていて、どっちが強いかというのも何となくわかる。

第1試合では、県立の進学校が私立の強豪に2-1で勝っていた。
まさかその高校がベスト4に進むなんて、戦前は予想されていなかったみたい。
ちなみにその高校はぼくの父親の母校であり、有名どころだと「さおだけやはなぜ潰れないのか」の山田真哉さんや、あのレイザーラモンHGの出身校だ。

まさかその高校が甲子園に出場するところまでは行かないだろうけれども、もうすでに彼らの戦績は高校では伝説になるに違いない。
「あの年は強かった」って。

つい最近読んだ重松作品に甲子園の開会式を見に行く少年野球チームの監督の視点が語られる話があった。
それを読んだから、ぼくは今日球場に行ったのかもしれない。
小説の影響もあって、ぼくの視線はグラウンドで白球を追う選手たちだけではなく、スタンドで応援している選手たちにも向いた。

またここにいる選手が誰1人として甲子園に行けないのかもしれないということ。
甲子園というのはそれだけ大勢の人たちが目指し、その大会は支えられているということ。
今日涙を流した選手たちの存在があって、その頂点にあの大きな甲子園があるのだ。

野球に限らないけれど、甲子園という存在はやっぱり特別なんだろうなあと思う。

時間の都合で試合の途中で仕事に戻った。
思いがけず日焼けしてしまった。
まさか入場料が700円もすると思わなかった。

でも、今日野球場に行ってよかった。
高校球児たちの青春、応援している高校生たちの青春、そして関係者の存在を感じることができてよかった。

球場のまわりにあるグラウンドで、少年野球チームが練習していた。

昼下がり、何だか気持ちが高ぶった。

by omori-sh | 2006-07-29 19:37 | sports