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夏休み最後の日曜日 その2

残暑厳しい8月27日。
まずは朝から海でひとおよぎしてきた夏休み最後の日曜日
つづいてkasuの飽くなき欲求もあり、再び映画館へ。
もちろんめあてはゲド戦記。

監督の宮崎吾朗氏は1967年生まれ。近い世代。同世代といってもいい。
宮崎駿さんという父の存在は彼にとって如何なるものだろう。
宮崎駿という存在があってゲド戦記の監督をするチャレンジスピリットには頭が下がる。

そして作品の冒頭でいきなり息子が父親を殺すシーンである。

いろいろなメッセージが込められていると思う。

でもこの作品のメインテーマはすごくシンプルだなあと感じ、好感を持てた。
ぼくなりにすごく共感できたからだ。

「いのちを大切にしない奴なんか大嫌いだ!」という明確なメッセージ。

この世に永遠に生き続けるものなどありはしないのだ。
自分がいつか死ぬ事を知っていると云う事は、
我々が天から授かった素晴らしい贈り物なのだよ。
わしらが持っているものは、
いずれ失わなければならないものばかりだ、
苦しみの種であり、宝物であり、天からの慈悲でもある、
わしらの命も…。


このセリフの声が菅原文太なのだ。

「死んでもいいとか、永遠に死にたくないとか、そんなのどっちでも同じだわ!
ひとつしかない命を生きるのが怖いだけよ!」
という言葉にもはっとさせられた。

終盤の魔女の醜い姿を見てchuは「こわい、こわい」と泣きそうになっていた。
不老不死を手に入れようとする魔女のなれの果て。
美しく年を重ねるということは、魔法で若い姿を保つこととは違う。
アンチエイジングという言葉、ぼくは好きじゃない。

ほかの誰かを犠牲にしてまでも自分だけは恵まれたいという我欲について考えさせられた。
自分自身に照らし合わせながら。

子どもたちはこの映画を観て何を感じたんだろう。

何かは残っただろう。

何でもいい。

さて、夏休み最後の日曜は映画の後もまだまだ続く。
とりあえず、お昼寝中。

by omori-sh | 2006-08-27 15:01 | music/art/movie