○○力
最近、よく「○○力」という言葉を目にする。
それもこれまで知らなかった「○○力」。
おそらく新しく作られた言葉である場合が多いんだと思う。
つまり造語的な「○○力」。
本のタイトルになっている力も多い。
「そうじ力」「親力」「稼ぎ力」「段取り力」「夢現力」「コメント力」などなど。
いままさに「鈍感力」。
渡辺淳一さんの「鈍感力」がベストセラーらしい。
全然知らなかったんだけれど、今朝新聞で見かけた。
最近世間のニュースからも遠ざかっていて、新聞もキレイなままということが多かった。
世の中にすっかり鈍感になっていた。
金利上昇とか歯の再生に成功したとか、自分にとって関係のあることにも鈍感。
これでいいのかなあ、と思っていたところに「鈍感力」。
鈍感なほうがいい、という話が語られているそうだ。
「目先のことには鈍感に」
「鈍感、それはまさしく本来の才能を大きく育み、花咲かせる、最大の力です」
「鈍感力を身につけた人が、集団の中で勝ち残る」
これらの言葉にはたいへんに励まされる。
何と言ってもぼくは独立開業したばかり、目先のことでいちいち大きく浮いたり沈んだりしていたらたいへんだ。
いくらマイペースだと言っても、周囲のことがまったく気にならない、というところまで行くには時間がかかるだろう。
あまりに敏感だと快復力にマイナスの影響があるかもしれない。
人生に勝ち負けはないからいわゆる「勝ち組」という言葉、ぼくはキライだ。
自分が飛び抜けて勝ち組になれるわけでもないりたいわけでもない。
ところがどうしてもこれだけサバイバルの様相を呈するぼくらの業界でも「二極分化」が起こっている以上、まったく関係ない、となるのも難しい。
それでもやっぱり自分を確立し、マイペースというものを身につけ、それに乗ってぶれない自分でいたい。
そのためにも敏感であるべき部分と鈍感であるべき部分をともに失わないようにしたいなあと思う。
すべてに鈍いというのは考えものだと感じているからだが、実際に渡辺さんの著書を読んだわけでもないので、あくまでも今の想像で。
敏感と鈍感をうまく区別する勘が大事。
柔軟さのある安定感をめざしたい。
そういうのは何力なんだろう。
by omori-sh | 2007-02-23 22:02 | create d.c.